今月のこの一句
                     平成二十九年三月

   義理なのにうきうきさせる罪なチョコ   正武

 バレンタインデーのチョコレートは男子として老若に関わらず貰えれば嬉しいもの、それがたとえ義理チョコであったとしても。時にはもしかしてと思う人もいるに違いない。まさに糠喜びさせる罪なチョコと言える。難しい『うきうき』という課題を詠み込む形で上手く熟している。
  HEART川柳一人一句
               平成二十九年三月

 義理なのにうきうきさせる罪なチョコ  正武
 アカデミー歓喜一瞬賞が消え     利枝子
 おさな子のパワースポット母の胸     肇
 母と子のステップ弾む入園日       彰
 うきうきしてもいいだろ今は春だから  善弘
 官僚の省利省略国滅ぶ         直路
 春や春浮き立つ空にピーヒョロロ   おさむ