テキスト ボックス: HEART川柳一人一句            
             平成三十年二月

階段は足弾まずに息弾み       利枝子
 微笑んでもミサイル核は隠せない    善弘
 百歳の時代迷わず参加する        彰
 お気軽に4回転と申すまじ      おさむ
 這えば立て立てば登れと親パンダ   と志子
 ラグビーのボールのようなトランプ氏  正武
 本命より話が弾む義理のチョコ      肇
 あと幾つ弾みで行くか卒寿坂      直路
テキスト ボックス: 今月のこの一句
                         平成三十年二月

這えば立て立てば登れと親パンダ  津田と志子

 川柳にも直喩や隠喩などの比喩がよく使われます。その比喩の一つに引喩があります。和歌や俳句、格言、諺、小説などの有名なフレーズを引用して自分の思いを詠むものです。この句も「這えば立て立てば歩めの親心」を上手く引用して話題の春春親子を詠んでいます。。引用フレーズを換骨奪胎(表面は同じでも皮肉やユーモアを交えて中身をがらりと変えたもの)を特にパロディーと呼んでいます。例えば「老人は死んで下さい国のため」などです。この句もユーモアと意外性でパロディーと呼んでもいいのかもしれません。